出会いは突然

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「つまり、メイナに置き換えるとどういうこと?」 「私はタイムスリップの能力を持っています。好きな時代に飛べる能力です。高校で『ある事件』について学び、とても興味を持ちました。それは、土岐亘がいる今の時代に起こったことです。私は土岐亘に会う必要があると思いました。そして、この学校に来ました」 「どうして俺なの?」  俺はつばを飲み込んだ。 「もしかして、その事件に俺が関わっているとか?」 「それはどうでしょう。それに、知っていたとしても話していいものか分かりません」 「あー。もうめんどくさいからいいや」 「そうですか」 「つまり、あれだ。メイナは『定め』とやらによってこの学校に来て、俺に会うことになっていた」 「はい」 「よく分からないな」 「そうですよね」  彼女が下を向いた。と思ったら、何かを決意するかのように小さくうなずいた。 「土岐亘。お願いがあります」  俺を仕留めるように大きく目を開いた。 「土岐亘を観察させてください」
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