第1章 なんやかんやの高校生活

7/27
前へ
/29ページ
次へ
病院から退院して次の日の朝。 (今日こそはなんとしてでも学校に行く!!) 固い決意と共にクロエと自分の分の朝食を作る。 いつもなら俺より先に起きているはずのクロエを起こし、朝食を食べさせて、学校に行く準備をする。 (完璧だ...完璧すぎるぞ。ふふふ...これなら、今日は...今日こそは......行けるぞ!!学校に!!!) 「どーしたのそんな朝早く制服なんて着ちゃってぇ、今日は先週入学式あったから代休だよ~、海斗ぉ~。」 「それを先言わんか!このウスノロがぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」 半寝状態でパジャマ姿のクロエの顔を容赦なく回し蹴り。 朝食のトーストとクロエが空に舞う。 (あっかーん。これはあかん奴や。クラスの奴らともう馴染める気がしない。またこいつのせいで、高校1年の時と同じ状態になってしまぅぅううう。) 高校1年の時。 入学して始めの頃、友達は沢山いた。 それなりに高校生活を楽しめていた。 リアルを充実させていた。 だが、ある時こいつに懐かれてからと言うもの、家にクロエが居候に来るは、友達居なくなるは、黒服の大人に変な紙にサインを書かされて、大金が手に入っていろんな組織に命狙われるわ、変な....変な異能の力を使えるようになるわ..。 (そもそもなんで、俺クロエの作った学校に通ってるんだ...。) クロエは俺の両親の仇のはずなのに。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加