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病院から退院して次の日の朝。
(今日こそはなんとしてでも学校に行く!!)
固い決意と共にクロエと自分の分の朝食を作る。
いつもなら俺より先に起きているはずのクロエを起こし、朝食を食べさせて、学校に行く準備をする。
(完璧だ...完璧すぎるぞ。ふふふ...これなら、今日は...今日こそは......行けるぞ!!学校に!!!)
「どーしたのそんな朝早く制服なんて着ちゃってぇ、今日は先週入学式あったから代休だよ~、海斗ぉ~。」
「それを先言わんか!このウスノロがぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
半寝状態でパジャマ姿のクロエの顔を容赦なく回し蹴り。
朝食のトーストとクロエが空に舞う。
(あっかーん。これはあかん奴や。クラスの奴らともう馴染める気がしない。またこいつのせいで、高校1年の時と同じ状態になってしまぅぅううう。)
高校1年の時。
入学して始めの頃、友達は沢山いた。
それなりに高校生活を楽しめていた。
リアルを充実させていた。
だが、ある時こいつに懐かれてからと言うもの、家にクロエが居候に来るは、友達居なくなるは、黒服の大人に変な紙にサインを書かされて、大金が手に入っていろんな組織に命狙われるわ、変な....変な異能の力を使えるようになるわ..。
(そもそもなんで、俺クロエの作った学校に通ってるんだ...。)
クロエは俺の両親の仇のはずなのに。
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