同人野郎のデイドリーム編

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「だからさぁ、いつも言ってんじゃん?“軍曹”んとこの“同人”はいつもギリギリだから、 その内捕まるってさぁ?町中見てみなよ。魔法少女に、ドラゴン、ロボット、何とかライダー?毎日、ハロウィンじゃん!そんなご時世にあんまり調子こくとマジで命ないよ? わかった?そして、こちらも花も恥じらう女子高生!!あんまり、夜に男子と長電話よくないから切るね~」 「“ふぅ”さんがそんなん気にするタマじゃねぇでしょう?とりま、大ピンチなんすよ! マジで!助けてつかーさい!!」 「こっちも色々大変なんよ。ごめんね?じゃぁ、明日学校で!いや、学校は不味いね! こちらとら隠れオタ。詳細はメールで、そんな感じで~。」 「おいい~っ!待てぃ。マジで明日会えるかわかんねぇ的な、そういうレベルの話なんですけど!!(ブツッと電話の切れる音)切れた…マジでハッハァ!」 と言う所の俺の名前は“軍曹(あだ名)”で、隠れる隙間もねぇくらいの同人野郎で!今、とっても大ピンチな訳でして…  最高の時代?とはよく言ったもんだ。そう遠くない未来、カルチャーパンクか?それとも技術レベルがメーター振り切ったのか?魔法少女に特殊能力者、変身ヒロイン。それら全ての漫画的要素が現実の世界に現れ始めた。かつてクールなんたらという文化の流行を起こした極東の島国では、この“狂うJAPAN”と名付けられた現象の影響をたちまち受け、 大混乱と数多の争いの末に順応していく。今や彼女、彼等が日常を闊歩するのは当たり前となり、それに伴い、様々な勢力を生み出した。   
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