同人野郎のデイドリーム編

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まずは“オフィシャル(公式)”政府や市民に理解、認定され、新設された“統合政府”に身を置く者達。事実上の支配階級だ。紛争や災害、テロの防止に加えて、現実化した異能者達の犯罪と戦う日々を繰り返している。 次に“同人”オフィシャルにより近く、同等の力を持ちつつある存在。これらは二つの部類に分けられる。一つ目は“ウォール”こいつらに関してはほぼ、オフィシャルに近い力を持っている。中には公式に属しながら、同人に参加する者が多くいる。羨ましい話だが、それだけの力と才能を勝ち取り、この狂った世界の発展に貢献していく事は間違いない。そして 最後は“シマ”まだ担い手にはちょっとなれない存在、だが、大きな可能性を秘めた数多の 挑戦者達の集まり。世界に向けて自身の力を試し、理想や野望といった自身の“夢”を 現実のものとするために戦っている。勿論、この中には今世紀における社会不適合者のように邪悪な者もいるって始末。勿論、公式になれれば、何かを担う事もできるかもしれないが、認められない事には、そこらにいる犯罪者と大差ないという事実もあるが、とにもかくにもそんな連中が 各地で、下手すりゃ世界中で! “イベント”という名の戦いを繰り広げている。そのイベントも 漫画的要素が現実化した今…内容自体も “冊子やメディア媒体を使用した自己表現のモノ”と “現実の弾やら魔法光弾が飛び交うさながら戦場”のモノに二分され、俺は…まぁ、両刀とでも言っておこう。正直、同人なんぞやらんでも、それを具現化したような存在が闊歩している世界において、ましてや、後者のイベントでは死人も出るという始末。 参加歴としてはだいぶ長い俺達も以前は仲間多しだったが、一人減り、二人減り、今では 俺一人の現状…ここで感傷に浸るべきだろう?と思うけど、正直そうは思わねぇ。
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