同人野郎のデイドリーム編

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「また、這い上がるとするか?」 映画の執事が言っていた。「人は何故、堕ちるのか?(今の俺ね)這い上がるためです」 笑わせてくれる。いい意味で!まだ見ぬ誰かに、世界を大いに困らせ、苦笑いをさせてやろうってもんだ。そのためにはこの地獄を抜けなければいけない。目的が出来れば人は強くなる。本当の事だ。 「最後まで立っていた者の勝ちかな?」 有名なゲームの台詞を丸パクリにし、「突撃」の合図と共に銃弾を飛ばしてくる隊員の一人に飛びかかる。手早く顔面を砕き(殺しはしない。)銃を奪って、周りの隊員達の急所に、防弾アーマーで固めてない部分に攻撃を当てていく。鬼気として跳ね回る俺に相手は すっかり戦意を亡くし、後退を始める。両手にSMGを構え、返り血やら、銃弾やらで 赤みどろになった俺の前に、自宅で最初に会った隊長格が立ちはだかった。こちらが言葉を発する前に向こうが喋った。 「以前、この世界が変わった時に漫画連中と戦っていた奴等がいると聞いた事がある… そいつらは自身の戦闘行為を“同人”と称し、何度潰されても蘇ってきたそうだ。何故諦めない?」 「世界を“あっ”と言わせる方法を知ってるからだよ!同人でなっ!?」 「フッ…そうか、思い出したぞ!その部隊の指揮官のあだ名は、“軍曹”!!」 叫んだ隊長格が構えると同時に、響いた銃声によって崩れ落ちる。苦しそうにもがく、 そいつにむかって、俺は弾切れになった銃を放り投げた…  ヘリの光はしつこく追ってくるが、道路の真ん中を走る俺は気にしない。ふぅさんに電話をかけようとも思ったが、やめた。明日本人に直接会って確かめよう?俺の投稿作品は観てくれたかと!その返答を考え、俺の足は更に加速した。夢はどうやらまだまだ果てが見えない。だが、確実に前に進み、ふぅさんの件のように叶える工程を作っている。その内 何処かで良い終着点が見つかるかもしれない。なんせ今はあらゆる事が、表現、実現 可能な世界なのだから。前方からロボットの駆動音のよう音が聞こえる。俺は笑い、呟いた(このセリフも何かの映画だ) 「お次は何だ?」 (終)
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