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「あーあ、舞い上がっちゃって……でも、わかるなぁ。【私】も初めはそうだったから」
口元に笑みを浮かべて、スマホの電源を落とす。暗くなった画面に映る【私】の顔は、あまりにも冷ややかなものだった。
「いつ気付くかな? 同じことの繰り返し、ただやらされてるってことに……」
「あの、梓ちゃん……」
名前を呼ばれて【私】は、振り返る。
「少しは出来るようになったから、合わせてもいいかな?」
彼女はオドオドしている。
「いーよ! やろやろ♪」
そう言って、【私】は彼女の手を取り、歩き出す。
バーチャルの中に、【将来】がないっていつ気付くかな?
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