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ミツバチたちはいくつかの隊に分かれて、ハチミツをハントします。
その場所も様々なので、蜜の花の割合もその日によって変わるのだそうです。
今日集めたのは一番隊と呼ばれる群れのミツバチで、
サイトウさんはその一番隊の隊長さんです。
彼はこの道のベテランハンターだと、マンゲツさんは言います。
サイトウさんはクローバーがたくさん花を咲かせる場所を知っていて、
普段はそこから蜜を集めてくるのだそうです。
でも今回はサイトウさん、朝早くまで咲いていた銀月草を見つけたのですね。
ミツバチは蜜の味や風味、色合い等にも通じていて、
この銀月草がとてもいい蜜を出す事を知っているそうです。
なるほど、クローバーの蜜にまじった不思議な匂い。
「プロの仕事はやっぱり違うね。」
マンゲツさんも、ホイップハニーをたっぷりと塗ったトーストをがぶり。
「太りますよ。」
「むぐ…!」
わたしの意地悪の仕返しに、マンゲツさんは困った表情でわたしを見つめます。
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