第三章 Wデート祈願

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第三章 Wデート祈願

それから数日後。ファーストフード店のバイト先で知り合った年上の男性、更科研二さんが好きになった美里は毎日の様に更科さんの話をしデートに誘うか迷っていた。同じ中学校だったという知念夕子と更科さんの友達との四人で出かけるまでに話をこぎつけて、いよいよ日曜日にWデート風のお出かけを決行することになった。私はそういう若者的なことは経験が無いので何のアドバイスも出来ず、ただただ頑張って!と願うばかり。Wデート風のプランが成功するように人気の旅行雑誌を参考にしながら一生懸命に考える美里は恋する乙女!という感じで可愛かった。私が行くわけでもないのにWデートの日にソワソワして、まるで美里のお母さんにでもなった気分だ。家にいても落ち着いていられない。その時、想いだした。美里の旅行雑誌を読ませて貰っていたら私がまだ行っていない都内に有る陰陽師 安倍晴明ゆかりの神社。そうだ・・・行って祈願しよう!少しは力になれるかも。出かけて自分が落ち着けるから、うん行こう。 Wデートの結果は月曜日、と言う事で自分の事の様にヒヤヒヤ、ドキドキしていても仕方がないし。
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