Valentine’s Day

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「気配ある時とない時の差がすごいっていうか。クラスにいるのに、決して馴染んでない訳ではないのに、気配消してるみたいな」 「うん。そんな感じだよね」  ふぅ~んと声を発した矩斗は、にっこりと笑って美柚に告げる。  その際に、美柚の頭をまた優しく撫でた。 「卒業するまでに、確認してみよう」 「うん。そうしてみて」  単純に喜んだ美柚を見た多香子は、ふっと息をつく。  ─────先輩、美柚の思っている意味じゃないと思うけど……。  ちらっと矩斗を見ると肩を竦められたので、もう何も言うまいと多香子は美柚を眺めた。
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