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その国は変わっていた。常識では考えられない現象がごく当たり前に起こっていた。その国の人々にとって、それが普通であり、それ以外は一切認められることがなかった。
どうして、人は地面の上を歩けるのに空を歩くことができないのか。それに疑問を投げかける者はいないし、おかしいとも思わない。この国の人々はそれと同じなのだ。それが伴わないものには価値を見出すことができない。
それらが一挙に集められた街があった。多くの者がその街に住み着き、日々、新しいそれを生み出すことに熱心だった。人が多ければ、当然のことのように犯罪も起こる。それらを取り締まる為、常に街を駆け回る人達もいる。街は常に変化していき、成長していく。
移り変わる街の様子を楽しそうに眺めている者もいる。常識では計り知れない、その世界を満喫するかのように。街の情景を自分の携帯電話のカメラで撮影した。
「また一つ【独占】させてもらったわ」
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