ハロウィンパーティー

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 確実に他殺、それも怨恨の線と判断され、関係者すべてにハロウィンの日のアリバイと、同僚の交友関係を聞いて回っているということだった。  俺も当然事情聴取を受け、同僚が亡くなったというハロウィンの日、当人は知り合い開催のパーティーに参加すると言っていたことを話した。するとその途端、警察の人は意外そうな顔をした。  同僚がそんな催しに出ていたなど、警察の人達は初耳だったというのだ。  詳しく話を聞かせてほしいと言われたが、俺も、知り合いが開催するパーティーに参加するとしか聞いていないと答え、同僚がそれに参加するつもりだった証拠を示すように、ロッカーに置かれたままの大量のお菓子を見せたら、お菓子は一応の証拠品として警察に持っていかれることななった。  この事情聴取以降、警察は訪ねて来ないし、同僚の事件がどうなったのかも知らされていないが、見つかった同僚の遺体状態の話を思い出して、俺は、ふと思うことがあった。  同僚は本当に『人間』が開催するハロウィンパーティに参加したのだろうか。  前に偶然知って、人には黙っていてくれと言われていたし、普段はそんな素振りを見せもしないから忘れかけていたが、同僚は結構なオカルトマニアらしかった。  そんな奴が参加したハロウィンパーティー。しかも、イタズラをされたくなければ渡さなくてはいけないお菓子を忘れていったともなれば、どうしても不吉なことを想像してしまう。  同僚はあんなにたくさんお菓子を用意していたのに、うっかり忘れた結果がこれだとしたら…気の毒すぎる。 ハロウィンパーティー…完
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