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「こいつ拾った時にはどっかに預けようと思ったんだけどさ。何かと面倒だったから連れて歩いてたら五年経っちまって」
「そんなことでしょうよ。結果から見れば神銀位の魔剣士と白金位の魔法鍛冶師として登録するしかありません。君が大学にも魔術師組合にも籍を置いていない以上、私がウォラーレ君の身元を引き受けるしかないですがね」
「そうして貰えたらありがたい」
僕を飛び越えて、二人の話は進んで行ってしまう。
僕の人生なのに。
「僕の師匠は師匠だけです!これからもずっとです!」
師匠とロクイーさんが僕を見た。
師匠が口を開いた。
「今はな、どこにも籍を置かずに魔力を使うことは犯罪なんだよ。お前は将来多分歴史に名を残せるから、追われるような立場にはさせたくない。ロクイーはこう見えて組合の特別認定官だから、そのお墨付きがあれば大概の仕事ができるぞ」
「こう見えては余計ですよ。認定は条件付きです。五年、私が術式と最低限の学問を教えます。全く順序が逆ですがね。あとはこの店で助手として働いて貰います」
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