箱入りあまりさん、箱から出て来ません

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「なんだ、お前っ。  警察を呼ぶぞっ」 と男の胸ぐらをつかんだ海里の腕をあまりはつかむ。 「ちっ、違うの違うのっ。  びっくりしただけなのっ。  その人は――」  お隣さん、と言おうとしたとき、男が反撃の意思がないのを示すようにか両手を上げて言ってきた。 「警察の者です」 「……は?」  海里と二人、間抜けな声を上げていた。
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