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海里と部屋に入りながら、あまりは服部に感謝していた。
どうやって海里さんを出迎えようかなと緊張していたのに、服部さんのお陰で、なんだかうやむやのうちに、部屋に入ることが出来ました。
服部さん、ありがとうっ、と服部の部屋に面している白い壁に向かい、密かに祈りを捧げる。
まあ、ちょっと刑事に連行されてるみたいになってるけど……。
「ふーん。
可愛い部屋だな」
と海里は部屋の中を物珍しそうに見回しながら、呟く。
もしかして、女性の部屋に入ったのは初めてだとか。
……いや、ないか、この顔で。
とまた、勝手に顔を基準に決めつける。
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