16

1/1
462人が本棚に入れています
本棚に追加
/236ページ

16

16  何だったんだろう、あの女は。  その夜の余興に、あの踊り手はいなかった。  ノアへの悪意はなかったようだし、使った魔力も姫さんがはじけるほど弱いものだったし。  軽いマーキングで、臭いを付けておきたかっただけみたいだ。  迷子札みたいに、どこにいるかわかるように。  ま、城に戻れば、もう会うこともないだろうし。  忘れちゃっていっかー。  しかしなぁ。  俺が「おて」とか「まて」とか、しょっちゅう躾けをしたせいか。  姫さん、魔力の回路が開いちゃってるな。  ローランディアの人たちは魔力を使わないから、意識してないだろうが。  力は弱いけど、魔素を魔力に変換してきれいに流すことが出来るようになってる。  ノアがあんなに苦労してるのに。  ノアのほうはやばいくらい多い魔力が滞って、体に負担がかかっている。  このままじゃうまく成長できないだろう。  ・・・俺が魔力使うと、魔物って言われちゃいそうだし・・・  どうしたらいいかなぁ。
/236ページ

最初のコメントを投稿しよう!