#2:お嬢様の悪い癖でございます *執事さん*

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お……、お仕置きって、なによ? 今、わたしたちがしてる、このポーズって、まるで……。 王子様が愛を誓うために、お姫様の手にキスするような……、そんなシチュエーション? 4歳年上の執事さんから漂う大人びた誘惑と……、駆け引き? はじめて経験する甘い衝撃に、ビリリとした痺れが全身に流れて、うまく頭が働かない。 呼吸の仕方も忘れそうなほど、だんだんと鼓動が早くなって……。 「だ…、だめ」 かすれた声で返事をした。 「左様でございますか。……残念」 執事さんが表情を変えずに言う。 なにが残念なのが全然わかんないよ!     
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