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まだ月曜日なのに、激務に追われ全身が悲鳴を上げていた。
疲れた体を引きずって帰宅すると、玄関で長女が待ち構えている。
「パパ、一緒に遊んでよ!」
「……子供は寝る時間だぞ」
無意識で明日の事を考え、体を守ろうとするのが大人だ。子供の様に、常に全力は出せない。
「パパ、お仕事ばっかり!」
最近は週に一日しか休みが取れず、子供と遊ぶ時間が減っていた。少しは遊んでやりたいけど、今日は無理だ。脳が拒否反応を起こしている。
「勘弁してくれ。明日、少しだけ遊んでやるから」
「約束だよ? レナがお店を開くから、パパはお客さんね」
おままごと? いや、お店屋さんごっこか。出来れば避けたいが、三十分くらい遊んでやれば満足するだろう。
しかし、その考えは甘かった……
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