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「タケルさん、足の具合はどう?」
途中、泉がわいている場所があったので、馬たちを休ませるのと同時に、
スサのメンバーも馬車から降りた。
タケルの傷を心配してマリアが寄ってきたのだ。
「ああ、昨日から冷やしてましたからね、
どってこたぁないよ。」
他にも火傷や切り傷が無数にあるはずなのだが、
タケルにとっては戦闘に影響しないと判断したのだろう。
膝を痛めていることについても、
長期戦にならなければ問題ないとタケルは考えていた。
「大体、今度の場所はハデスって奴が治めてるんだろ?
どんな能力かわかるかい?
冥界の支配者っていったって、何のことだかわからねーよ。」
「そうですね、サルペドンなら少しは・・・。」
と、言いかけてマリアは口をつぐんだ。
彼女の視界に、招かれざる訪問者が映っていたからだ・・・。
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