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「俺が教えてやろうか?」
不意に聞こえてきたその声と、
マリアの視線によって、タケルは敏感に後ろを振り向いた!
いや、正確には真後ろではない、
それは木の上から・・・。
「おまえは・・・! ヘルメス!!」
相手が少年の姿をしているとは言え、
タケルよりも年上のそのオリオン神群は、
相変わらずなめきった態度でタケルたちを見下ろしていた。
それどころか、
いきなりシャリシャリと、どっからか持ってきていたリンゴを食べ始める。
「よぉホ、久しぶりラな、
シャリ、まさか、こホまで来れるとはな、ング、
・・・それでも随分、人数減ったんじゃぁん?」
タケルが警戒して、その右手の天叢雲剣を手にすると、
周りからも、サルペドンはじめスサの成員たちが集まってくる。
そして周りのことなんかお構いなしにタケルは凄む。
「何しに来たんだ?
待ち伏せ・・・というならこっちもそのつもりで対応するが・・・。」
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