第2章 夢の中

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  *** 「ここは……どこ?」 私は周りを見渡した。 地面はある。 私は冷たい地面にペタンと座っていた。 周りは真っ暗だ。 「バウク……皆!」 私の声はこの暗闇の中にむなしく響くだけだった。 ゴウッ いきなり熱風が私を襲った。 『何?』 私は一瞬目を覆ったけど、直ぐに辺りを見渡した。 いつの間にか辺りは瓦礫の山。 あちこちに火の手が上がり逃げまどう人たち。 大きな影が炎の中を移動している。 『逃げなきゃ。』 本能的にそう思った。
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