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「バウク……!」
私は叫びながら目を覚ました。
天に向かって右手を伸ばしていた。
『夢……?』
周りを見るといつものテントの中だ。
リンさんが驚いた表情で私を見ていた。
テント越しに明かりが差し込む。
「リン……さん?」
私は呟いた。
「どうした!」
テントの入り口を開けてバウクが顔を見せた。
「バウク……。」
「きゃ、ちょっとレディのテントにいきなり入ってこないで!」
リンさんは着替えの最中だった。
「え?
しかしキュットが……。」
「大丈夫だから出てっていただけるかしら?」
リンさん言い方は穏やかだけど青筋が立っているよ。
「わ、解ったよ。
何かあったら呼んでくれ。
直ぐ外にいるからな。」
バウクはそう言い残しテントから出ていった。
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