第2章 夢の中

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  私はそんなことを考えながら着替えを始めた。 着替え終わってテントの外に出ると待ちかまえていたかのようにバウクがいた。 「大丈夫か?」 バウクは私の頭に手を乗せる。 「うん。」 私は小さく頷いた。 「良し、今朝も旨いのを頼むぜ。」 バウクはそう言うと見張りに戻っていった。 やっぱり皆を心配させちゃったね。 気をつけなくっちゃ。 私は自分に言い聞かせると、たき火へと向かって行った。 消えそうなたき火に薪をくべる。 鍋を火にかけ好実をスライスしていった。 *** 「……ちゃん、起きて。」 携帯のアラームで目が覚めた。
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