第2章 夢の中

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  「朝……か。」 携帯のアラームを止める只野。 また朝がやってきた。 体はだるい。 只野はしばらく布団の中でボーッとしていた。 『まさか夢の中で夢を見るとは……。』 しかも、楽しい夢ではない。 只野は直ぐに起きる気にはなれなかった。 只野の頭はすでに覚醒していたが、後味の悪い夢のせいもあり起きる気がわかないのだ。 「お兄ちゃん、朝だよ。」 只野がボーっとして20分がすぎた。 最初のアラームから20分後にセットしてあるアラームが鳴り出したのだ。 流石に子供を起こさないといけない時間だ。
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