第2章 夢の中

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  次男ひとしは鼻炎の薬と多動を抑える薬を処方されている。 どちらも飲まないと授業に差し支えるのだ。 のそのそとダイニングの席に着くひとし。 朝食用の総菜パンを物色してメロンパンを取り出した。 「ほら、あと10分!」 只野は声を荒げる。 ひとしはのろのろと袋を破りパンにかじり付いた。 毎朝こんな感じで只野は苛立ちを募らせるのだ。 子供たちを送り出した只野は一気に疲れがでる。 再び布団に潜り体を休めるのだった。
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