第3章 誰のため?

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  『ナゼアノトキ……。』 『止めろ! 止めてくれ!!』 只野の心は悲鳴を上げていた。 誰にも打ち明けられない心の葛藤と後悔の念。 只野はそれを吐き出すことすらできずにいる。 誰のせいでもない。 ただ自分の選んだ道が間違っていたのだと……。 そう、全てはその道を選んだ自分自身が悪いのだと……。 再起できない今の只野を作ったのは、紛れもなく只野自身。 独断で判断し実行してしまった只野自身の結果が今の状況を作り出している。
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