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『ナゼアノトキ……。』
執拗に只野の心を責め立てる声。
只野はその声を聞く度思い出す元同僚の顔。
そして彼らと今の只野の状況を比べてしまうのだ。
只野は元同僚全てが妬ましく思えてくる。
しかし彼らを妬むのはお門違いだと頭では理解できている。
そう、この状況を作ったのは只野自身。
それは紛れもない事実なのだ。
誰のせいでもない、自分がおろかだった。
ただそれだけだ。
只野は自分を責め立てる。
『ナゼアノトキ……。』
『ヤメテクレ……。』
只野の心が悲鳴を上げる。
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