第4章 未来像

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  今の只野に未来を思い描く力など無い。 今の生活は実母がいて成り立っている。 この先もずっと続けれるハズもない。 頭では理解している。 しかし感情がついてこない。 このまま行けば行き着く先は一家離散。 只野の頭にはそれしか思い浮かべることができない。 対人恐怖症に成りつつある今、仕事に就くと言うのは難しい。 只野の頭の中ではそのことが脳裏に焼き付いて片時も離れないのだ。 心が弱り、対人恐怖症に成りつつある只野にはもはや“絶望“と言う言葉しか出てこない。 かつて思い描いた青写真はすでに灰と化していた。
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