第4章 未来像

7/10

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
  「可愛いにゃ。」 「“可愛い“じゃないよ!」 私はリンさんを突き飛ばして、テントの外へと駆けだした。 「バ、バウク!」 「ど、どうした?」 私はバウクの胸にしがみついた。 「ちぇ、またバウクか。」 リンさんがテントの中で呟いたのが聞こえた。 「リン、てめぇキュットに何をした?」 「あら~、ちょっとしたスキンシップよ。 怖がらせちゃったかしら?」 テントから顔を出すリンさんはいつものリンさんだ。 本当にスキンシップ? 私はバウクの背中に隠れてリンさんを見た。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加