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「バ、バウク~。」
私はバウクの背中をギュッと掴んだ。
「まぁなんだ……何かあったらすぐに俺を呼べ。
駆けつけるから。」
バウクは振り返り私をギュッと抱きしめた。
「うん。」
私は頷く事しかできなかった。
***
真っ暗な部屋の天井が目に飛び込んできた。
また“まほろば“だ。
妙にリアルな夢だ。
あちらはこちらと違って楽しそうだ。
笑って、泣いて……感情が豊かだ。
SSSの脅威にさらされているのに……。
隣では妻と次男が静かな寝息をたてている。
只野は右手を天井に向けた。
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