第1章 殻

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  つい先ほどまで砂漠だったハズの空間は暗黒の闇に変わっていた。 3m超えの元上司がそこに仁王立ちをしていた。 只野の背中に冷たいモノが走る。 只野は必死でコールタールの海を逃げまどう。 元上司から少しでも離れるためだ。 しかしコールタールに足を取られ上手く歩けない。 迫り来る元上司。 気配だけで直ぐ後ろにいるのが解る。 「只野~。」 地面の底から響くような声。 只野は逃げる事しかできない。 再び目の前が暗転した。
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