第1章 殻

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  地面がある。 周りを見れば殺伐とした火山地帯だ。 いきなりの事に只野は戸惑った。 しかし前方に感じる気配に全身から汗が噴き出した。 恐る恐る視線をそちらに向ける。 太く大きな柱のような足が見える。 視線を上げていくと、鬼と化した元上司が立っている。 只野の体は恐怖に包まれた。 鬼と化した元上司が金棒を振り下ろす。 只野は身動きすらとれなかった。 *** 「……ん、ご飯よ。」 実母の声で目を覚ます只野。 辺りはすっかり暗くなっていた。
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