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私の幼馴染みは、そこそこモテる。 年下からは特に。 玄関で丁度ばったりと出くわしてしまった。 いちゃつく幼馴染みと彼の部活のマネージャーである後輩。 笑い合ってその子の頭を撫でている彼を見るだけで心臓を誰かに潰されたかと思うほどの痛みが走る。 それを彼に悟られないように、帰り道にっこりと笑い掛ける。 「佐竹先輩って優しいんだよ」 私の懐刀だったその一言に、彼は表情一つ変えてくれやしない。 いつまでも続く、私の挑戦。 いつか、彼に嫉妬して欲しくて、ぐさりと刺せるその一言を今日も探す。 嫉妬して欲しいのに、嫉妬してるのはいつも私ばかり……。 バカ……。
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