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が、数日経った頃、母親の病室でノートを開いて勉強をしている俊也が現れた。
『流星、このこ貴方の一つ下なんですって。この病院の理事長のお孫さんなんですってよ』
『……ふうん。なんでいるの?』
『お稽古のお迎えが来るまで、勉強して待ってるみたいなんだけど、今日はもう終わらせて暇なんですってよ』
『……暇って、そいつ勉強してんじゃん』
いつも自分が座るはずの場所に座られ、しかも可愛げのない俊也に流星は敵意丸出しだった。
どこに座ればいいのか視線をさ迷わせると、良い子ぶった俊也が予備の椅子をなぜか自分の隣に置いた。
それが気に食わない流星はわざと音を立てて、ベッドを挟み向かいに置くとふんぞり返って座った。
それを母親は苦笑しつつも、答えたのは無表情の俊也だった。
『これは予習です。貴方こそ、勉強しているの見たことないけど大丈夫?』
『ば、ばかにしてんじゃねーよ! 勉強なんか学校の授業だけで十分だ』
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