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だが本当は、どんなに自分が変わっても懐いてくれる俊也に不思議な気持ちが芽生えていたのは誰にも知られないようにしていた。自分でもその感情に名前が分からなかったから。
そう思っていたはずだった。
店長が援助してくれたが、店長は妊娠中の奥さんとアパートに住んでいて自分が入れる場所はないとすぐに理解できた。他の家に土足で入るほど空気を読めない奴でもない。
アパートを借りる保証人になってもらい、バイトを掛け持ちしながら高校に行ったり行かなかったり、つまらない三年を過ごした。
環境は変わっても、俊也だけは相変わらずボロいアパートの前で流星を待ち伏せていた。
*
「ほら、皆、集まってちょうだい。新人の子を紹介するわねえ。まだ20歳でお肌ぷっりぷりの可愛い女の子よー」
店長の声に、看板を出したり床を掃いていたスタッフが集まりだす。
「紹介の仕方がおっさんくさいし気持ち悪い」
「んま! 酷いわね、店長に向かって」
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