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じわりと涙がこみ上げてくる。痛みと、身体を切り裂くような熱に頭は真っ白で、ただただ動こうとする俊也の動きに合わせてチカチカと意識を失っていく。
痛い――。熱い――。息ができない。力を籠めると避けるような痛みで目眩がする。
一粒涙が垂れた流星とは対照的に、快楽の息を何度も吐く俊也。必死で手を伸ばして首を絞めようとしたが、手は再び布団に縫い付けられた。
その後、ギチギチに欲望を締めつけられた俊也が一度達すると、中でどろりと爆せる感覚が襲う。けいれんと共に痛みが和らぎ膨張していた熱棒が中を圧迫しなくなったのだと理解した。
そのおかげで中が潤い、先ほどよりも痛みがなく動けるようになると、俊也は目尻から涙を零す流星の涙を指先で払う。
『……まだ終わってません』
優しい指先の動きと反して、俊也から残酷な言葉が零れ落ちた。
『流星さんの身体が、俺を覚えてくれるように何度も、何度も』
その言葉に絶望して、目を閉じる。溜まった涙が蟀谷から零れ布団を濡らしていく。
雨の激しい音に負けないように何度も何度も流星を抱いた。
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