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「はい。よろしくお願いします」
流星のように適度にサボりながら適当に生きてきた怠け者とちがい、千里は努力家でどんな小さなことでも真面目に取り組む優等生で、二人の性格は正反対のようだった。
午後の予約リストを見ながら千里に適当に指示をする。
「午後は、俺の下に付くから。お客様の前では簡単にしか質問答えない。優先はお客とのコミュニケーション。合間で気になったことはメモとるか、オカマか人妻が独身に聞いて」
「ぷっ」
「あ?」
「い、いえ。名前を呼ばれないので吹きました」
正直に言った後口を押さえる。意外と思ったことをすぐに口に出してしまうようだ。表情にも出しているが。
「お前はハムだな。ハムスター」
「えええ」
二人のやり取りに他のスタッフが笑う中、予約客が来たのでスタッフはすぐに仕事の顔へと戻った。
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