401人が本棚に入れています
本棚に追加
「背後から肩を掴むな。お前、ただでさえ大きいんだから、止めろって」
「いってらっしゃいのキスを忘れてたから、ごめんなさい」
もう一度謝まられなんだか此方が悪い気がしてきて気分が悪い。
「いい。それに、いってきますのキスとか気持ち悪い。馬鹿じゃねえの」
「いつもしてんじゃん」
「うるせえ。行ってくる。遅刻すんなよ」
玄関を開けて急いで締めて逃げ出すと、大きく溜息を吐いた。
そしてまだ震えている自分の手や肩を見て、深く唇を噛みしめる。
最初のコメントを投稿しよう!