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リボンを外し、シャツのボタンを意外と器用に外していくブルータスの手を見つめていると、白いブラが露わになる。白いレースのブラを押し上げる私の胸は、わりと大きめだ。
シャツをはだけさせて、その谷間を目の前にしたブルータスの喉仏が、上下に動いたのを私は見た。あ、興奮してる?
「なかなか、扇情的だな……これは」
白いブラの肩紐に指を添えて、ブルータスが肩から紐を下ろす。私は緊張して、思わず胸に手を当てた。
「なぁ、名前を教えてくれないか」
「……加奈よ」
「カナ……」
ブルータスは私の名前を嬉しそうに呼ぶと、ブラを一気に引き千切る。……おい。そんな乱暴な……。
途端、ふるりと胸が外気に晒される。私はドキドキと鼓動を早めながら、ブルータスの顔を見つめた。
ブルータスもまた、私を見下ろしてくる。どこか苦しそうな吐息が溢れた。
「カナ。良いのか? 私がお前の処女をもらっても」
「ここまでしといて、今更かよ!」
「すまん。何だか抑えが効かなくてな」
私の勢いに、シュンとする大男をみて、なぜか胸がキュンとした私はやっぱり、おかしいのかもしれない。でも、なんだかこの男(ひと)には、自分をさらけ出してみたいと、そう思ってしまうのだ。
「……いいよ、しても。でも優しくして。……初めてだから」
ブルータスがもう一度、ゴクリと唾を飲み込む音がやたらリアルに響いた。
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