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後編 ★
ブルータスの声には深みがあり、どこか官能的な艶めきがある。勝手に翻訳されているのか、それともブルータス自身が多言語を操る能力を持っているのかよく原理は分からなかったけれど、ともかくブルータスの低く響く声は心地よく、そしていちいち気障だった。
「なんて……なんて美しい形をしているんだ! このツンと尖った桃色の小さな果実が、今すぐ食べてくれと私に訴えているぞ……」
良い声なのに、そんな変態じみた台詞を乳首の真上で呟かれると、変な気分になる。やめて欲しいけど、ブルータスは聞く耳を持たなさそうだし、早々に諦めることにした。
奴の鼻息が私の無防備になった胸の先端にかかると、無意識に「はぁっ……」という色めいた吐息が漏れてしまう。
ブルータスは更に鼻息を荒くして、唐突に私の乳首にしゃぶりついた。
「あぁっ! ……ちょっ、ちょっと待って……ぁん!」
肉厚の舌で舐めねぶられ、たっぷりと唾液をつけられる。ブルータスは片方の乳首を口に含むと、舌先で転がすように愛撫してきた。
胸を食みながら、ブルータスは「待てるわけがなかろう……」とくぐもった不明瞭な呟きを落とす。そして両手で胸を寄せるようにして谷間を強調すると、その間に顔を埋めて、すーはーと匂いを嗅いだ。
うわ……。これって俗にいう「ぱふぱふ」 ってやつ? リアルぱふぱふをする事になるとは……。
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