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「っや、やめて……! 汚いっ」
「何が汚いものか。純白の布の奥から、甘美でうまそうな匂いがする……。こんなに濡らして……。カナは初めてだと言うのに、いやらしいな……」
それはもううっとりと囁かれて、私は居た堪れない気持ちだ。だって、ブルータスの変態じみた言葉責めと、巧みな愛撫で、私はもう色々と限界だった。もっと強い刺激がほしいと、初めてのくせに思ってしまう。そんな自分が堪らなく恥ずかしい。こんなにエッチだったんだって、思い知らされてるみたいで。
「いやらしいカナは、とても愛おしいし、愛らしいぞ……」
「っ……!」
まるで恋人のように甘い言葉でそう囁かれると、胸がきゅっと締め付けられた。こんな、どこの馬の骨だか分からない男に熱っぽく睦言を言われてときめいてしまう私は一体何なんだろう。自分で自分がよく分からない。ただ、ブルータスが与える愛撫と、その声、そして鋼のように硬く、筋肉に覆われた肉体が、私の中の女を確実に呼び覚ましていることだけは確かだった。
――早く……。早く触れて……。
自分の中の淫らな一面を、私はその時初めて知る。こんな自分が、私の中にいたなんて。
私の切なる願いの通り、ブルータスは白いショーツを荒々しく取り去ると、両足をがっちりと押さえつけてから、その場所をまずはべろりとひと舐めした。
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