366人が本棚に入れています
本棚に追加
ブルータスは顔を上げると、身を起こし、はだけた制服の隙間から覗く肌にキスの雨を降らしていく。下からだんだんと上に頭は移動していき、もう一度胸を食む。そして私の顔のごく近くまでくると、ブルータスは私の頬を優しく撫でて、じっと見つめてきた。
「……カナ。お前を全て貰い受けていいか」
勤めて真剣な表情でそう言われて、私は胸のうちに小さな疑問を感じた。処女を捧げて、呪いを解くとか何とかの話だったっけ。おかしな話だとは思ったけれど、ブルータスの愛撫の続きが欲しくて、私は咄嗟に何も考えず「うん」と頷いていた。
「カナ!!」
ブルータスの瞳が驚きに見開かれ、そして満面の笑みが浮かぶ。あ、笑顔が好きだな、と思う間もなく、私の唇は再びブルータスのひげの奥にある厚い唇に覆われ、気がつけば舌を絡め取られていた。激しい口付けと共に、唾液が口の脇から垂れ落ちていく。と同時に、ブルータスの指が、私の秘所にずぶりと埋め込まれた。
「んむぅっ……」
激しいキスの合間に、鼻から抜けるような喘ぎが零れ落ちる。ブルータスの指は一本でも相当な質量だった。それが、巧みに二本、三本と増えていき、その度にぴりっと痛みが走るものの、次から次へと溢れ出る蜜が、そこをぐちゃぐちゃに溶かし、柔らかく変化させていく。
キスの呼吸の合間に、「上手だ」とか、「いい子だ」とか、いちいちブルータスの激励が飛ぶ。その低い魅惑のボイスが耳の奥までも支配していき、私はもう、観念するしかなかった。
「んんんあっ!」
ブルータスの指が、私の中で繊細に動かされ、びりっと電撃が走る。私のちょっとした変化に気がつき、ブルータスはその場所を執拗に責め立てた。身体が勝手に跳ね、腰が動いてしまう。「カナのイイ場所だな。ふふ」という妖しい呟きをどこか遠くで聞きながら、私は一気に快感の階段を駆け上がった。
最初のコメントを投稿しよう!