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典孝はと言うと…
『は?嫉妬?』
いつもの日常の最中、突然、隼人や京子がそんな事を聞いてきた。
『お兄ちゃんは嫉妬とかしないの?』と…
何故だか知らんが、千尋さんまで俺の答えを興味津々に待っている。
だから俺は素直に答えた。
『しない。時間の無駄だ。』
『時間の無駄って…』
俺の答えに、3人は驚いた表情を見せる。
『無い物は無い。無理な物は無理。手が届くと思う物なら、手に入るまで努力するだけ。余計な事を、ごちゃごちゃ考えてる暇は俺には無い。俺は王様になるんだからな。』
言って俺は、いつものように練習を始めた。
他人を気にしてる暇があるなら、その時間を練習に充てる。
全てをこの手に掴み取る為に。
‐完‐
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