隼人の嫉妬

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 京子ちゃん…あんな風に抱き抱えると、どんな感触で、どんな匂いなのか…  勿論、お兄さんの行動は兄妹としての行動で、そこに恋慕の情は無いのだろうが、それでも羨ましく思ってしまう。  お兄さんは真っ直ぐで…つっけんどんでぶっきらぼうだが、その素直な人柄から、店の人達からも誰からも好かれていて…  小学校・中学校と、ずっと脇役の僕とは違い、常に人生の主役に抜擢され…それは、神様からも愛されている証拠で…  いつか僕もあんな風になれるのだろうか…  それまで僕は、憧れと嫉妬の狭間で苛まれ続けなければならないのか…
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