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「あははっ~」と笑う、エミちゃんの声が職場の食堂に響く。
わたしは、コールセンターで電話受信の仕事をしている。エミちゃんとは、同期で入った。エミちゃんは、わたしより一つ年上の同期入社。年も近くて仲良くなった。
「夢美ってば、ひとり暮らし早々寝過ごして、しかも起きたら、勤務開始していたの~」
「ちょっと! エミちゃん、声が大きいよ~」
わたしは、後ろ振り返り、上司がいないかを確認する。
「ごめん、ごめん」
と、エミちゃんは、まったく悪びれた様子もなく謝る。
「だって、夢美、ひとり暮らしを始める前はあんなに、シフトも増やして頑張ってたのに、さっそくこれだからさ」
「そんなこと言うんだったら、シフト被ってる時、電話でもして起こしてよ~」
と、わたしは、むくれる。
「なんで、わたしがアンタのお母さんみたいなことをしないとならんのだ!」
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