序章 怪人赤マントの伝説

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ここは 桜田門の近く 某ビルの地下にある一室 警視庁 の特務機関である 現象課 そこで 今回の紅マントの怪人について 情報を受けていた 神務庁 異界特別対策課 警視 には 見えない 小柄な 女子高生 下手すれば 女子中学生にも見えてしまう 天眸 杏子は  自分が知っていた藍色のケットの男事件について 現象課の 湊川氏に 話し終えて  次は 湊川氏から 昭和の40年代以降に起きたという 人拐いの案件を 聞くことに 湊川氏 この警視庁現象課の 書記任務を行っているスペシャリストで まだ若いのに 彼は 現象課でも 一目おかれる存在らしいが まあ そのあたりは 天眸 杏子には 関係なく 彼が扱う現象課のデータベースの資料に 何度も情報をもらっている事実だけが あると。。。 基本的に 彼女は 群れをなさないタイプのため こういう やはり 孤高の人タイプとは 気が合うようです 湊川氏の話を要約すると 昭和の40年代 これも 一種の都市伝説のようなものだが と言う前置きと共に 語られたのは 夕暮れ時 今まで 仲間同士で遊んでいた子供が 家に帰る途中で 忽然と消えてしまうという案件が かなり 頻発して 当時は よく親たちは 言うことを聞かない子供に 「ほら そんな言うこと聞かない子は 人拐いに拐われるよ」と叱りつけているくらいで さらに 当時 流行りだった 「サーカスに売り飛ばされるよ」とか 「人拐いに 外国へ連れてといかれるよ」 とか かなりの範囲(首都圏のみではなく) 全国的に 子供に恐れられていたとか そして もうひとつ 平成の世に起きた 埼玉県や都内を 騒がせた 某誘拐殺人犯の出現は 金銭要求の誘拐から たんなる快楽誘拐殺人が 出現したことは  人々にとっては もはや 金持ちが狙われる誘拐から いつでも 誰もが 被害者になりうる ものへと大変貌を遂げてしまったことを聞き 天眸 杏子 なんとも 嫌な表情を浮かべて  そして 決定的だった 某重大事件が ほんの数年前に 神州は 姫樹平において 起きたのが 人々にとっては記憶に新しいところで 神州 姫樹平 ここは 森林に囲まれた 所謂 避暑地のひとつで 小中学校のキャンプ場に使われたりしている 自然のある素敵な場所なのだが そこで かつての 怪人赤マントを信望するある青年が。。。。
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