サラメンコとミズキンダのおでん戦争

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 「ってか玉子ばっかりこんなに食ったら口の中モソモソするわ!」 サラ、怒鳴る。 「大丈夫!飲み物は用意してある」 パンダが違う蓋のついた容器を差し出す。 「なんこれ?」 「おでんの汁」 「飲み物ちゃうやん!ご丁寧に別容器で用意しやがって!資源の無駄遣いすな!」 サラ、更に怒鳴る。 「うるさいなー。じゃあ、これあげる」 パンダがホットの缶を差し出す。 「あるんじゃん!……ってなんこれ?」 差し出されたホットを手に取り、眉間にシワ寄せるサラ。 「缶おでん」 肉まん抱きしめパンダが笑う。 「おでんでおでん食えってか! 炒飯で白米食えと同じやないか!」 「オムライスで白米食べてると思えばいい!」 再び二人は無言で火花を散らす。
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