第二章 メル友、はじめました

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「こんにちは。今日は偶然スーパーで君に逢えて運命かと想ったよ。気障な台詞かもしれないけれど本当に、そう想ったんですよ?スーパーに可愛い貴方が現れるとまさか想わなかったから。それから、モーニングサービスお越しいただき誠にありがとうございます!また是非、足をお運びくださいね。・・・というか僕が君に逢いたいだけなんですがね(笑)」長めの文章。言いたいこと纏めてメールに書いてくれたんだな。メール一つにもときめいちゃう私は盲目になっているのかもしれない。「こんにちは。今日は偶然に逢えてモーニングサービスも味わえて凄く充実した一日でした。ありがとうございます!また、お蕎麦屋さんに伺う日を今から楽しみにしています。」送信っと。「偶然をチャンスに変えないと貴方と過ごせる時間は少ないからね!偶然も運命のうち、貴方の事を知ってから、そういう風に想えるようになりました。ありがとうございます。」小杉さんからのメールは心がポカポカして満たされる・・・。あ、やっぱり私、心が満たされてなかったのかな。この気持ちは大切にしたいし小杉さんに伝えたいと想った。「小杉さんのメールに心が満たされます。感謝!!」とポップな感じでメールした。「お?今日のメールは何だか若々しいですね。山寺君のが伝染したのかな?僕かなり嫉妬してるんですがご存知ですか?現在も進行形で嫉妬中です」・・・ちょっと・・・嫉妬してるってメールするなんて、それこそ学生みたいな純粋さでは。「小杉さんこそ山寺君のが伝染してますよ??笑」と言い返してみた。そのメール後すぐ「あまり可愛いメールくれると今日逢ったばかりなのに抑えられなくなります。今、昼休みなんですけど。この抑えられなくなった想い・・・どうしてくれるんです?」小杉さんは時間をズラしたお昼なんだな。どうしてくれるって言われても・・・。「封印で?」「封印出来たら言いませんよ!!君は小悪魔だなぁ。参った・・・」ちょっと感情的なメールが可愛い。「どうしたら、いつもの小杉さんになります?」愛のメッセージをメールくれ、とか言われたら・・どうしよう・・・恥ずかしくてメール入力出来ないよ・・・とか妄想していたら小杉さんからのメールが届いた。「君に逢いたい」一言。
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