第三章 別れのきっかけ

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モーニングサービスを予約して数時間経った頃、また小杉さんからメールが届いた。「今日のお昼の予約がドタキャンになってしまったのですが、もしお時間有ればお越し頂けますか?ドタキャンなので席が空いているので如何でしょうか?モーニングサービスと違うメニューなので★」今日は特に用事も無いしお昼の用意もまだしていない。「いいんですか?嬉しいです!これから直ぐに伺いますね!!でも・・・職権乱用になりません?」「大丈夫ですよ。山寺からの提案です(笑)店長としても席を空けるよりお得意様に是非、御利用頂きたいので!・・・・とは言いつつ君に逢いたいのが本音なんですけどね」ドキンっ・・・・・駄目。ときめいても、駄目なんだから・・・嬉しいけど切ない。「ありがとうございます!急いで伺いますね!」お気に入りのお蕎麦屋さんなのだし今日は美味しく頂いて楽しんじゃおう!!一人で行けるのは多分これが最後だから。小杉さんを見つめる事の出来る最後の機会、になるはず。最後くらい・・・いいよね??自分に言い聴かせながらお蕎麦屋さんに向かった。
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