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さよなら、先輩
結城先輩、大好きでした。
わたしはずっと結城先輩に惹かれていて、いつもその後ろ姿ばかりを見つめていた。
学食で友人とふざけ合っている時の笑顔も、グラウンドでサッカーをしている真剣な顔も、全部しっかり脳裏に焼き付いている。
でも一言も話せないまま、わたしの存在すら気付かれないまま、先輩が卒業する日が来てしまった。
先輩に会えなくなってしまう。
このままわたしの恋が終わってしまう。
先輩、先輩、先輩。
わたしはなにを楽しみに学校に来ればいいの。
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