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先輩はなにが好きなんだろう?
もう最後だというのに好みが知りたくて、先輩の指先を注視してしまう。
ピッと押されたのはミルクティー。
意外だなぁ…甘党なんだぁ…。
そう思っていると、目の前にミルクティーが差し出された。
「えっ」
「やるよ。卒業式に参列して疲れただろ」
「あ、ありがとうございます」
嬉しい……。
「なんの関係もないのに参列なんてだるいよな」
何気なく吐き出されたその言葉に胸がズキンと痛くなった。
関係なくない。
関係なくなんかないよ。
だって、わたしはー
「先輩が好きです。」
真っ赤な顔でそう告げた。
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